ちのコーチのブログ

コーチングを中心にキャリアや日本酒、外国人とのコミュニケーションなどについて

大企業とスタートアップの3つの違い②

f:id:chino_coach:20210910192415j:image

前回、大企業とスタートアップでは、例えば、次の3つの違いがあるとお話しました。

 

1.内部統制

2.仕事の仕方、求められる能力

3.人材や採用について

 

今日は2についてのお話をしたいと思います。

 

2.仕事の仕方、求められる能力

 

これは求職者の方からすると、気になる方も多いかもしれません。

 

まず、スタートアップでは、

指示待ちの人材は嫌われ、

自走する人材が好まれます。

 

会社側に指示する余裕がないのもありますが、

社員に占める1人の割合が大きく、

一人一人が裁量を持って仕事をしないと業務が進まないからです。

 

また業務の内容にもよりますが、

100点満点より、70点を量産する方が好まれます。

大抵の場合、後者の方が会社へのインパクトが大きいですよね。

真面目な方ほど70点で済ませるのは難しいかもしれません。

大企業では求められないかもしれません。

そういうマインドに切り替えて、周りの仕事の仕方をみて、調整していけばいいのかなと思います。

 

とはいえ、中小企業でも歴史が長く、

従業員の定着率が高いと大企業以上に業務変革が大変だったり、

重箱の隅を突かれたり、

前例がどうとか、

そういうのもあります。

 

この記事を読まれる方がスタートアップ寄りだとすると、

やはり自走する人材である方が評価されやすいと思います。

私も入社して大体最初の1週間目にすることは、

「辞書登録」

「なるべく多くの人と話すこと」(役職あるほど、時間とってくれることが多い)

「共有フォルダ等の中身をひたすら調べ、会社やビジネス、部署の特徴の把握」

あたりです。

 

もちろん、業務や研修等あれば、それをやるのが一番です。

何もないときにボーッとするより、できることをやる方が、

周りもがんばってると思うし、

自分のメンタル的にもいい気がします。

実務的にもある程度イメージや仮説を持って話したほうが理解もしやすいし、

相手も話を聞いてくれやすいですし、

過去の経緯等はこのタイミングで調べておくの悪くないと思います。

 

もう一つは役職なしや若い年齢で転職してきた場合を除き、

「即戦力、プロとして扱われる」

ということも意識した方が良いかと思います。

つまり、

「わからないことは社内、顧問契約先または自分のリソース等で調べ、

 物事を前に進める力が求められる」

ということです。

結果はその次でまずそういう姿勢が大事だと思います。

 

あとは、

先に小さな結果を出しておくと、仕事はとてもスムーズに進みます。

90日以内に小さな成果を出しながら、大きな成果の種まきをするイメージです。

そうすることで同僚やスタッフから一目置かれるようになります。

ポイントはホントに小さな成果で良いことです。

大したものである必要はありません。

 

これは大企業でも変わりませんが、中途入社で役職あると、

「この人、どれだけできるのだろう?」

と思われますし、できないと思われると情報も入らず、ますます状況は悪くなります。

それには結果が一番手っ取り早いです。

「まだ入社間もないので、長い目でみて欲しい」

という人が活躍するのをあまりあまり見た事もないです。

そう気持ちを切り替えるだけで、実際に行動に移せなくても、周りの印象も確実に変わると思います。

私もそういう考え方で仕事をできるようになったのは30代半ばになってからですが。。

これはスタートアップだけでなく、外資もそうだと思います。

 

次回はスタートアップの人材や採用についてお話します。